
細倉金属鉱業TOP > 会社情報
会社情報
細倉金属鉱業は三菱マテリアルグループの一員であり、唯一の鉛製錬所です。
グループ内の銅・貴金属製錬所で発生する鉛滓等の中間原料から鉛などの有価金属を回収・リサイクルすることで、資源循環に貢献しています。また、自動車等の廃鉛バッテリーを回収し、高品質電気鉛を生産しています。
当社は、水力発電所を3基所有しており、このクリーンな電気エネルギーにより製品を製造、低CO2排出製品としてお客様より高評価を得ています。
細倉鉱山(休止鉱山)の管理においては、国内最大級の坑廃水処理施設を活用することにより、地域環境に配慮、持続可能な社会の実現に向けて日々邁進しています。
三菱マテリアルグループ
私たちがめざすもの
人と社会と地球のために、
循環をデザインし、
持続可能な社会を実現する
私たち細倉金属鉱業は、約100社ある三菱マテリアルグループの一員です。グループのメンバーとして、新たな循環のしくみを支え、持続可能な社会を実現するために日々努力しています。
企業理念
細倉金属鉱業株式会社は、
世界一安全で安心な
鉛錫製錬所を作ります!
- 安全とは:
- ゼロ災害を継続すること
従業員一人ひとりが心身ともに健康であること - 安心とは:
- 従業員が明るく活き活きと働ける職場であること
当社が長期的に持続可能な企業であること
社長メッセージ

私たちの目指す姿
私たち細倉金属鉱業社は、その始まりを約1200年前の大同・貞観年間頃に発見された細倉鉱山にまで遡ることができます。江戸時代には仙台藩随一の銀・鉛鉱山として、鉛を産出していました。その後、紆余曲折を経ますが、1934年(昭和9年)に三菱鉱業社(現・三菱マテリアル社)所有となり、更に1976年(昭和51年)に三菱鉱業社から分離独立(100%子会社)し、現在に至っています。
鉱山の稼働は、急激な円高などの経済情勢の変化により、1987年(昭和62年)に終了・閉山となりました。しかし、その後はそれまで培っていた製錬技術を活用し、リサイクルバッテリーからの鉛の回収と銅および貴金属の製錬工程で発生する鉛滓中に含まれる鉛やビスマス、アンチモンといった有用な金属の回収を行っています。更に、2025年4月より、兵庫県朝来市生野にある三菱マテリアル社の生野事業所で行われている錫製錬の事業を担うこととなりました。生野も細倉同様1千年以上の歴史を持ち、昭和62年にはリサイクル原料のみから錫を製錬する方向に転換しています。今回の事業再編を受け、お互いの知識・経験を活かしながら、更に安全で安心な鉛錫製錬所を目指すことになります。
鉛と言う金属自体は大変有用なのですが、間違って環境中に放出され、生体に吸収されると鉛中毒という健康障害を惹き起こします。このため、細倉金属鉱業社で行っている製錬・回収作業は、排ガスや排水を徹底的に処理、厳しく管理し、環境への負荷を最小限に抑えながら実施しています。
また、休廃止された鉱山からは地下水が湧出しますが、これらの坑廃水中にも鉛が含まれていることがあります。このため、これら坑廃水も製錬工程からの廃水同様に処理、無害化してから環境への放出を行っています。
鉱物資源の枯渇が問題視されている中、『都市鉱山』という考え方が脚光を浴びています。みなさんがお使いのスマートフォンや自動車、あらゆる家電製品にはたくさんの金、銀、銅、鉛、錫といった金属が用いられています。使用済みのこれら製品から改めて有用な金属成分を取り出し、再度製品化することにより、資源循環型社会が構築されます。
当社の親会社である三菱マテリアル社では、「人と社会と地球のために、循環をデザインし、持続可能な社会を実現する」ことをビジョンとして掲げ、同社金属事業カンパニーでは、Eスクラップ処理量世界一を達成、更なる増処理を計画しています。基本的には銅を中心として金、銀などの金属を回収することが目的となりますが、これらのリサイクル原料には、鉛、錫のほかに様々な不純物が必ず含まれており、これらの再資源化可能な成分も適切に回収しなければ、本当のリサイクル・資源循環とは言えないと考えます。そこで、同社直島製錬所を中心として、小名浜、そして当社などマテリアルグループ内製錬所と協同してマテリアルグリッドを形成し、より適切に効率的に各種金属資源を回収しています。
他にも、当社では水力発電所を所有しており、上記リサイクル事業に加え、SDGs達成のための大きな力となる存在であることを自負しております。
私たちは、「世界一安全・安心な鉛錫製錬所を作る」をスローガンとして、昨日より今日、今日より明日と、より安全に、より安心のできる製錬所を目指し、一丸となって前に進んでいきます。
ご安全に。
会社概要
- 社名
- 細倉金属鉱業株式会社
- 所在地
- 宮城県栗原市鶯沢南郷荒町48
- 設立
- 1987年(昭和62年)3月
- 資本金
- 1億円(株主:三菱マテリアル㈱100%)
- 代表者
- 代表取締役 宇佐美 知生
- 従業員数
- 155名(令和6年1月現在)
- 事業内容
- 使用済み鉛バッテリー等から電気鉛を生産
銅製錬・貴金属製錬から発生する鉛滓等の中間原料からの有価金属回収
鉛合金の製造
錫の製造
細倉鉱山の維持管理
坑廃水処理、集積場、発電所、変電所の管理
沿革
- 9世紀(平安時代)
- 細倉鉱山発見
- 江戸時代
- 仙台藩により銀・鉛鉱山として開発
- 1934年
(昭和9年) - 三菱鉱業㈱(現 三菱マテリアル株式会社)の経営開始
昭和40年代の工場夜景
- 1976年
(昭和51年) - 細倉鉱業㈱設立
- 1987年
(昭和62年) - 閉山、電気亜鉛生産終了
細倉鉱業㈱から細倉製錬㈱を分離 - 1994年
(平成6年) - 廃バッテリーからの鉛回収事業開始
回収されたバッテリー
- 1996年
(平成8年) - 鉛鉱石からの製錬事業から撤退
- 2006年
(平成18年) - 細倉金属鉱業㈱発足
- 2007年
(平成19年) - 近代化産業遺産に認定
事務所棟
- 2025年(令和7年)
4月 - マテリアルエコリファイン株式会社から錫の製造に関する事業を承継
アクセス
車をご利用の場合:東北自動車道 築館ICから約25分、若柳金成ICから約20分
新幹線をご利用の場合:東北新幹線「くりこま高原」駅から車で約35分

細倉金属鉱業全景